『私は30越えてから監督の作品をもう一度勉強しています。監督の作品には市民革命以後の民主主義に対する疑問が描かれ続けてきました、そして今この国が もういろいろ持たん所へ来ていると思うのです。ぶっちゃけ第三次世界大戦の可能性も含めて今という時代をどうお考えでしょうか』

監督はそれに対しとても真剣にお答え下さいました。


・人はこれ以後の解決策を一切持っていない時代に来て新しいものの考え方を積み上げる過渡期に来てしまったのではと思っています。

・エコと言いながら消費拡大という社会はなんなの。プリンターが3年しか持たないのはおかしい。

・第三次世界大戦は物理的にありえない。それだけの消費能力が人類にはない。この質問に応えるためにわざわざ石炭消費量を調べてきた。

・鳩山さんを選んでしまった我々は相当馬鹿だと反省しなければならない。

・世の中を変えなければならないが20世紀までのロジックでは突破できないところに来てしまった。

・新しい方法を生み出すのがマンガとかアニメじゃないかと三ヶ月前に思いつきました。

・景気が回復した方がいいに決まっているけど消費が増えれば地球が潰れる。論理的に突き詰めるとどうしても解が見つからない。

・ジークジオンでも間に合わない。ジークジオンが何を意味するのかはわかるよね。

・日本の人口は6000万、世界の人口は6億で十分。18世紀の人口だけど十分文化は築けてきたから。

・根本的なところ、神話の時代に戻らねばならない。

・インターネットは神話が生まれた時代に似た状況をつくっている。

・なるべく早く、有限の地球をうまく使うために一度反吐を出そうぜ。というネットの欲求。

・これまでのインテリではなく次のインテリジェンスを生み出さなければならない。

・だってアニメやマンガの生み出される数の多さがどう考えても異常。これは本能的に人類があがいているのではないか。

・皆さんが神話の核になる物語を生み出すことができるんじゃないか、じゃなくって産み出して欲しいの。

・それがニュータイプです。


万雷の拍手が湧き起こり、富野監督はさっそうと演台を下りて行きました。